昨日の午後、港湾でイナダが上がったので、今朝は港湾の堤防で青物狙いをしました。
前回の投稿で「過去データや経験知は役に立たない時代だ」と言ったばかりで恐縮ですが、昨日14:30に回って来た青物が一過性でなければ、シーズン中の港湾の時合の法則で「5:30→10:00→14:30」に回って来る、と思ったからです。
結果は、計ったようにピッタリ5:30にゴッとアタリましたが、フッキングしませんでした。シイラにフックを伸ばされないように太軸のトレブルフックに交換していたのが敗因かもしれません😩
それと、毎回言うことですが、今朝はあたし以外だれもおらず、ルアーを回収して投げ直している間に通り過ぎて行ったと思います。あたしのように釣り運がないアングラーは、投げ疲れて小休止している時に群れが通り過ぎたり、ライン・トラブル中にナブラが立ったりするので、回遊待ちの場合、複数人でルアーを投げる方が有利です。魚がルアーを追いかけている間、群れを留めておくことができるからです。
その点で、バラしたり今朝のように掛け損ねたりするのは厳禁です。驚いた個体が勢いよくその場から逃げ去ると、他の個体も付いて行ってしまうからです。回遊でなく、ベイトを食いに来た場合は大丈夫ですけどね。だから、ベイトが居着いているって大事なんですよね。
さて、ここからはベテラン&玄人の方は不要の話です。今朝は釣果がなかったので『クーちゃんのワンポイント・アドバイス』。今回のお題は「ワイヤー・リーダーについて」です。
サワラ釣りをする時、ワイヤー・リーダーを使いますか? 使いませんか?
個人的な好みもあるでしょうが、例えば祖父江釣具店の店員さんは、リーダーを買い求めるあたしに「ワイヤーを付けると釣果が落ちますよ」と。多分ワイヤー使わない派だと思いますが、あたしは絶対使う派です。
最大の理由は簡単。あたしは貧乏だからです。何千円もするミノーを無駄にロストすると死にたくなります。また、読者の皆さんは過去の記事からお分かりのように、あたしには釣り運がないので、「食いが悪い時にどうするか」とか「スレた魚をどう掛けるか」なんてことを考えたことがないからです。クラブメンバーらが言うように、あたしが釣れるなら誰でも釣れる。つまり、食器のスプーンにフック付けて投げたらサゴシが釣れた、ような、どんな下手くそでも何をやっても釣れるという状態でなければあたしに掛からないからです。
あたしの場合、ワイヤーを付けたら釣果が落ちたと感じたのは、死んだイワシ(でもサワラや青物は釣れます)をエサにした浮き釣りの時だけで、ルアー釣りで実感したことは一度もありません。サワラを釣る時はだいたい暗いし、そもそも「魚は目が良くてラインが見える説」はあたしは間違っていると思ってます。生物学的に目の機能が一番進化しているのは間違いなく人間です。遠くの物が見える鳥も霞網に掛かるし、カスミちゃん達カモメは釣糸に絡まったりします。人間にラインがハッキリ見えるからと言って、魚にも見えるなんて到底思えません。魚がラインを認識するのは光が反射するからでしょう。サワラ・カッターという現象があるということは、サワラの場合、逆に集魚効果があるとも考えられます。ワイヤーを付けようが付けまいが釣果は同じです。
そして、本題ですが、ワイヤーを使ったことがない方は絶対に知らないだろうワイヤー・リーダーの利点です。それは、向かい風の時にセットアッパーのようなミノーを投げると分かるのですが「ミノーの飛距離が伸びる」ことです。
ワイヤーを使わない人は「えっ⁉ そんな訳ないだろう」と思ったでしょう。あたしも、ミノーよりメタルジグの方が好きなので(気持ち良く飛ぶし、タモ入れの時ミノーのトレブルフックはタモに絡む)、向かい風の時はメタルジグばかり使っていて暫く気づかなかったのですが、ある時、向かい風にワイヤー付きのミノーを投げていて、ワイヤーを外した方が抵抗が少なくて飛ぶだろうとワイヤーを外したところ、キャストしたミノーがバランスを崩したりクルクル回ったりして逆に飛距離が落ちたのです。飛んでいるミノー後方のワイヤーの程良い空気抵抗が、ミノーの飛行姿勢を保つ働きをしていたのです。
お試しあれ🙂
[PS]あたしがカスミちゃん達カモメにエサを与えていると、クラブメンバーには小馬鹿にされ、他の釣り人から怪訝な目で見られることがありますが、エサを与えている本当の理由は今まで誰にも言ったことがありません。先般、晴れて還暦の誕生日を迎えまして、「もう本心を話しても、誰も60を過ぎたジジイの言うことなんか気にしないだろう」と開き直りましたので、ここに発表したいと思います。
あたしの専門は生態学で、子供の頃から生き物が好きで、特に自然保護に関心があり、大学4年間の夏休みは、ずーと国立公園のサブレンジャー(管理官補佐)をしてました。
なんとなく分かってもらえれば嬉しいのですが、海(港湾)は、もともとカモメたち、動物たちの住処なのです。そこにあたしらアングラーが土足で入り込むのですから、まかり間違っても「釣りの邪魔だ」とカモメをいじめてはいけません。
「お邪魔します。手土産にパンをお持ちしましたので、釣りをさせて下さい」です。