旅の人へ

 匿名さん(ハンドルネームを作ってくれると助かります)から二度にわたってコメントが寄せられ、アブラメをゲットしたい熱い気持ちが伝わってきたので真剣にお答えしようと思います。また、町外から野辺地へお越しになる皆さん(野辺地では「旅の人」と言います)にも参考になると思うので、ブログのページをさいてコメントしたいと思います。
 まず、9月11日のブログ「港湾での釣り その1」に紹介した通り、あたしが通う港湾は、安全に気軽に釣りができる数少ない釣場です。匿名さんの質問「港湾、海水浴場以外で競争率が低い野辺地近辺の釣場」に答えるなら、「MGとKG」ですが、それらは港湾と違って(ほとんどの堤防がそうですが)L字型の堤防です。ポイントは大概外側なので、L字の狭い上面に登らなければなりません。NGもアブラメのメッカですが、外側のテトラに乗らなければなりません。何かの拍子に落下する危険性があります(あたしは真冬の六ケ所のテトラで、ポケットから飛び出たタックルケースを掴まえようとして転落した経験があります)。「競争率が低い」ということは、海に落ちたとき助けてくれる人がそばにいないということです(去年、浅虫で夜釣りをしていた大学院生が水死しました。その死体があがる前に、あたしはそこで釣りをしてしまいました)。
 あたしが匿名さんにポイントを教えた結果、悲しい事故になってもらいたくありません。最低限フローティングベストと防水の携帯を忘れないで下さい(あたしが港湾釣り倶楽部の会長と呼ばれる理由の1つは、フローティングベストを着なさいとお節介するからです。死人が出ると警察が厳しく取り締まり、楽しい釣りができなくなります)。
 人出が多いということは安全だということです。だからあたしはどこへ行っても回りの人に声がけして知り合いをつくります。また、旧フェリー埠頭の港湾と違って、漁港は漁師に迷惑がられます(あたしの母方の家系は全員漁師です。漁港は漁師の職場です。部外者がうろちょろしたりゴミを捨てたりする所ではありません)。
 さて、前置きはこれぐらいにして(長〜い!)、アブラメ釣り実践編その2です(まじめなアングラーなら当たり前のことばかりですが)。①この時期は満潮を狙う。②朝7〜9時が狙い目。③ポイントへの魚の入り目は大物・大漁のチャンス!④1つの漁場に足繁く通って漁場の傾向を熟知する(今年ダメでも、どういう時、いつ釣れ出したのかがわかれば来年はバッチリ! ちなみにあたしは港湾でアブラメが釣れる日はなぜか海が盛り上がって見えます)⑤自分のスタイルを確立する(探って歩き回るか、どっしり構えるか。それによってタックルと腕が洗練されます)⑥(前にも書きましたが)メスを探す。⑦最も良いのは、現場のプロをつかまえて教えを請う。
 朝方、港湾で誰彼となくおしゃべりしている眼鏡を掛けた赤いベストがあたしです。クーちゃんが皆に愛されていたように、あたしも悪い人ではないので気軽に声を掛けてください。あたしに声を掛けた人は、その場で港湾釣り倶楽部のメンバーです。20数人のクラブメンバーと他地域の知り合いの情報が入手できます。
去年のラストは12月12日でした。それ以降は穴釣りになります。